欧州危機の核心 2012 1 14

 欧州危機は、今年も、来年も続くと思います。
それは、決着が着くまで危機を続けさせるかもしれません。
 欧州危機によって、誰が得をして、誰が損をするのか。
それを考えれば、実に興味深いことです。
 そこに、民間企業であるアメリカの格付け会社が入り込んで、
アメリカの権益拡大を図っています。
 さて、副島隆彦氏は、著書で、興味深い指摘をしています。
「ヨーロッパ人たちは、実に上品に会議をしている。
いったい、どこに本当の激論と対立点があるのか。
 私は、気づいた。
ヨーロッパ各国の大銀行の経営者一族(おそらく財閥や富豪)と大株主から、
『銀行を破綻させて国有化して奪い取る』という一点に、
目下のヨーロッパ債務危機の核心がある」
 もし、こうなると、ビューロクラートやテクノクラートのように、
高度な専門知識と政策能力を持ち、国家の政策決定に関与できる高級官僚、
つまり、EU官僚に代表されるエリート階級が漁夫の利を得ることになります。
 もちろん、アメリカも漁夫の利を得ることになるでしょう。
その先兵として、民間企業である格付け会社があります。







































































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